蜂蜜の壺

愛の溜まり場、言葉の液垂れ

なりたいなれない鮮やかな少年たち

こんにちは、またまたお久しぶりです、はにたんです、元気にしてますでしょうか。

 

またいろいろと事務所がバタバタして、アイドルについて考える時間が増えましたね。アイドルってすごいや。各グループが奇跡的に成り立ってるんだなと思ったりする。(※これを書き始めたのがキンプリ報道の直後だったため)

 

自分はなんでこのアイドル集団にワクワクやときめきを感じるのかなと考えたとき、かっこいいなとか好きだなと思うと同時にやっぱり沸々と(沸々と…?)湧いてくる感情があるんですよね

 

(ああ、羨ましい。私も混ざりたいそういうふうになりたい。)

 

って。。

 

思えばこれ、アイドルを好きになったからとかじゃなくて、物心ついた頃からずっと自分の心の中にあった感覚な気がする。

 

私はいつもあの男子のわちゃわちゃした空間に混ざりたかった。それはいやらしい気持ちや下心といったものとは全く無縁な、ただただ、本当にあの、くだらないことをどこまでも面白おかしくしてしまう、最強の集団に、混ざりたかった。くだらないことをくだらないと片付けることなく極めていく、あの純粋さに憧れがあった。

 

 

私、小学生の時に電車通学をしていて、まあその沿線には他の小学校もたくさんあり、たくさんの子どもたちが学校単位で固まってたんですよ。基本的に友達と帰ってたけど、時間が合わなかったりすると一人で帰ったりもする。図書館にあった「料理図鑑」は私のお気に入りの本で、よく借りて読みながら帰ったりしてましたよ。

 

そうやって1人で大好きな図鑑を読んでいても、なんか耳から侵入してくる面白い言葉たちが気になったりしてた。それが、他校の男子小学生たちの話し声だったりする。玉ねぎのくし切りなんてどうでもいい、何?何を話してるんだ。

 

小学2〜3年あたりか、6人くらいで固まってて、どうやら物語を全員で繋ぎ繋ぎ作って話している。いやこれがマジで面白い。急にアンパンマンがムキムキになって暴れ出して天使が舞い降りてきたりする。なんでだよ。めちゃくちゃだよ。

 

本人たちは笑って過呼吸起こしそうになってる。ごめんけど、盗み聞きしてた私も面白すぎて目を伏せてた。…………ああ〜〜混ざりたい!!!

 

 

でもその面白いあの独特の雰囲気に混ざりたいと思うだけで、実際自分がそういう場で同じように面白いことが言えるわけでもなければ、その他における男子同士の雑な扱いに耐えられるのかといえばそうでもない。美味しいところだけ貰おうとしている、なんとも姑息な生き物である。

 

推したちがわちゃわちゃしていると、そんな感覚がたびたび訪れる。もう幾度となく感じた感覚が、アイドルを追いかけるようになってまた私の元を訪れるのである。

 

もはや、絵画を眺めてるくらいの気分だ。こんな色を使うんだ、私は持ってない色だな、とか思いながら、そのきらきらした一瞬一瞬が鮮やかで羨ましくてたまらない。なりたい、なれない……彼らを見るとそんな気分になってくるのである。

 

NEWSの20周年動画だってそうだ。"畑で野菜収穫してるだけ"なのにいじりが発生するとか、めちゃくちゃ暴走してネタに走ってるメンバーがいるのに不思議なほど当たり前のように流しているメンバーとか、急に真顔になって沈黙の後に吹き出しちゃうとか、、、

 

 

けーぽオタクもし始めたけど、彼らもなんとも子犬の群れのように戯れる。転がる。

顔が近づきメンバーがメンバーにほっぺにキスをする。「うわぁあああああああ!!!!」全力でその箇所を擦り振り払う。気持ち悪そうにするわりには、心底嫌というよりもはや笑ってしまってる。ってかなんでそんな楽しそうなんだ???

 

この世の動作が全てキラキラして見える。いや、見えるんじゃない、キラキラしてるんだ。

彼らの一挙手一投足、ひとつひとつの発言がすべて輝いている。もう1秒前には戻れないそんな青春のような儚さを含みながら、それでもその1秒1秒を仲間と一緒に、くだらないことにも全力投球してその瞬間を楽しんでいる。。 

 

 

羨ましい。私はそれが本当に羨ましい。

なりたいなれない。性別も性質も楽しみ方もまるで違う。なれないから、理解できないところがあるから、輝いてるんですかね、なんだろう。不思議だ。

 

 

そんな鮮やかな彼らを見て、私は今日も口から溢すんだよ

 

 

はぁ、尊い